外国人観光客「温泉タトゥー(刺青)お断り?Whyジャパニーズピーポー」
こんにちは、てつです。
台湾に来て知ったのですが、台北市内からすぐの所に温泉があるんですよね。新北投という場所ですが、こっちに来て初めて知りました。
参考:北投温泉(新北投温泉)[ベイトウ・ウンチュェン(シンベイトウ・ウンチュェン)] | 台湾エンタメ・レジャー-台北ナビ
市内からMRTですぐに行ける距離にあります。
台湾人の友人とご飯を食べている時に温泉好きだから新北投に行きたいんだよねーと話していたら、「台湾の温泉は水着が必要だよ、てつ持ってる?」という話しに。
え、持っていない・・・台湾の温泉は水着がいるのね。
どうやら台湾の公衆浴場では水着の着用が必須みたいです。(中には着用しなくて良い所もあります)
水着自体はレンタルできる所もあるので、別に問題ないですけどこうした文化の違いも面白いですね。そのままの話しの流れで、日本の温泉の話しに。
九州には黒川温泉や別府温泉などすごく素敵な場所があるから、九州に来たらぜひ行ってみてよと話したりしていたら、ふと友人が
「ねぇ、なんで日本の温泉は刺青(タトゥー)お断りなの?」
と直球な質問を。
外国人からするとなぜタトゥーがお断りなのか理解に苦しむみたいです。この件で色々考えさせられたので、今回は温泉の刺青お断りについての話しを。
説明するのにけっこう時間がかかった
私の語学力が足りないのが原因ですが、そもそもなぜ温泉でタトゥーが禁止なのか説明するのに手間取ってしまいました。
日本ではヤクザと呼ばれるマフィアのような人達がいて、その人達が好んで刺青を彫る。
海外ではファッションや宗教的・文化的理由でタトゥーを入れる人もいるけど、日本では刺青(タトゥー)=反社会勢力というイメージが根強いと説明しました。
一般の人からするとゆっくり温泉に入っている時にこうした刺青集団が入ってくると怖いから、日本では刺青入れている人は入店禁止なんだよと。
そうしたらこんな返答が。
「うん、それは分かる。でも仮に僕やてつがタトゥーを入れていたとしても断られるわけでしょ?僕らはマフィアでもないし、怖い人だという印象もない」
うーん、この問題って難しいですね・・・確かにぱっと見た感じで柄が悪そうな人は判断できる。でも、この人はいい人そうだからOK、この人は人相悪いからNGって感じにするとダブスタになりそうだし。
外国人観光客でタトゥーを入れている人を入店禁止にして問題になった
以前にもニュージーランドのマオリ族の女性がタトゥーのために入浴禁止になったことが問題になりました。
60歳の女性で顔に伝統的な民族の刺青を入れた人が入店禁止になりました。応対したスタッフも彼女に問題はないとは認識しつつも例外を作ってはいけないと対応したのでしょうか。
外国人の言い分も分かるし日本側の言い分も分かるし・・・難しい問題ですよね。
観光庁の実態調査でも、お断りをしている施設の方が多数を占めていますね。
タトゥーを入れた外国人観光客向けの取り組みもある
こうした問題の背景から一部ではタトゥーを入れた外国人観光客向けの取り組みも開始されています。
例えば、星野リゾートでは2016年から外国人観光客の増加に対応するため、入浴時にタトゥーを隠すシールを配布する案を導入しています。
上記のニュージーランドの女性のように文化や宗教的な理由でタトゥーを入れる人もいるわけでそんな人に対応する一方、日本人が不安を感じないようにとする配慮からです。
実際には2015年から試験導入を開始したわけですが、トラブルもなかったため2016年から本格的に導入しています。
タトゥーシールを販売するのは株式会社ALAEだ。同社ではこういったタトゥーを一時的に消すことができるタトゥーシールを販売しています。
before→afterで見てみると確かに気にならないレベル。肌色に合わせて複数用意されています。
その他にもタトゥーや刺青を入れてる人もでOKな施設を確認できるサイトもあります。
その名もタトゥースポット。
タトゥー・刺青を入れても大丈夫な日本中のプールにサウナ・温泉・銭湯情報共有サイト、タトゥースポット
サイトには温泉やジム、プールなどタトゥーを入れている人でも入店できる施設が掲載されています。これ考えた人すごいな。
おわりに
温泉の話しからタトゥーの話しになってなんだか考えさせられた時間でした。
タトゥー入店禁止は時代遅れなのか否か。
これに関しては私はどちらの言い分ももっともだなと思うだけに、話をしていた時に友人が納得できるような回答ができませんでした。
ただ、外国人観光客増加に伴い色々な取り組みは水面下で動いています。
もし、あなたが外国人に「温泉タトゥー(刺青)お断り?Whyジャパニーズピーポー」と聞かれたら、民間で行われている取り組みやサイトのことを伝えてみてはいかがでしょうか。それでは今日はこの辺で。