【2020年版】ブログの確定申告は大丈夫?ブロガーの確定申告について詳しく紹介するよ
こんにちは、てつです。
2019年の確定申告は終わりましたがすぐに2020年はやってきます。そう、ブログの確定申告の時期が。
ブログで収益が発生している人は避けては通れない道です。
面倒くさいですが、税務調査されるのも嫌ですしここはちゃんとしたい所。
とは言っても確定申告が分かりづらいというのも事実。私も初めて確定申告をする時は時間を取られました。
今回の記事ではブロガーにフォーカスして、確定申告をする流れを書いていきます。
こんな人に読んでほしいです。
- ブログから収益が発生しているけど、確定申告がよく分からない
- 今年は確定申告をしようと思っている
- ブログから収益が発生しているけど確定申告なんて全く考えてない←危険!
- 確定申告の大まかな流れを把握したい
そもそも確定申告って何なのさ?
確定申告は前年度に発生した利益を税務署に報告する手続きです。
2019年の確定申告だと平成31年2月18日(月)から3月15日(金)でした。
2020年になれば、2019年の1月1日から12月31日に発生した利益を、2020年の指定期間に税務署(もしくは市区町村が指定する会場)で手続きすることになります。
申請を受けた税務署が改めて計算し、算出された税金を納めるというのがざっくりした流れです。
確定申告が必要なブロガー、不要なブロガー
じゃあ、全てのブロガーが確定申告をしないといけないのか?という点ですが、ざっくり言うと、
ブログからの利益が年間で20万円以上になるブロガーが対象です。
しかし、20万円以下でも確定申告が必要なケースがあります。
混乱してきましたね・・・
ひとまず、ブログからの年間利益が20万円以上のケースについて先に話します。(20万円以下の場合は次の項目で言及します)
ちなみに、この20万円という利益は経費を差し引いた額になりますが、詳しくは後述しますね。
ひとまず、毎月のブログからの収益が1万6666円近くあるブロガーは確定申告が必要かもしれないと思った方がいいです。
今回紹介しているケースでは給与所得のある会社員を想定しています。
給与所得がない人(フリーランスなど)は年間利益が20万円→38万円となります。
A8さんが分かりやすいチャートを書いているので参考までに貼ります。「アフィリエイト」の部分を「ブログ」に読み替えると分かりやすいです。
画像引用:アフィリエイトで得た所得の確定申告について【チャート】:アフィリエイトのA8.net
じゃあ年間20万円を超えなければ確定申告は不要なのか?
先ほど20万円以下のケースも少し触れました。
しかし、20万円以下でも確定申告が必要なケースがあります。
混乱してきましたね・・・
この記事全体で紹介しているのは税務署への所得税に関する確定申告を想定していますが、20万円以下の場合でも自治体への住民税の申告が必要になります。
この場合の管轄はお住いの市区町村になるので、税務課に問い合わせるのが1番の解決方法だと思います。(しかも市区町村によって対応が違うという・・・)
ブログから得られる利益とは?
ここまで会社員ブロガーで年間で20万円以上の利益がある人が税務署への確定申告の対象内ということが、分かってきました。
でも、ここでいうブログから得られる利益とはどういったものがあるのでしょうか?
ざっくり書くと以下のようなものが挙げられると思います。
- アドセンス
- アフィリエイト報酬
- 執筆料
だいたい、この3つがブログからの収益だと思います。
ここで疑問。
- 2019年12月に発生して2020年1月に受け取るアドセンスは対象?
- 2019年12月に発生して2020年2月に受け取るアフィリエイトは対象?
ここ悩む人も多いのでは?
私も2019年に発生した報酬だけど2020年に受け取っているから2019年度の収入として加算しなくていいよね、と考えていました。
ですが、この考えは誤り。答えは対象になります。
アドセンスやアフィリエイトは翌月、翌々月支払いが当たり前ですが報酬が発生した時点の利益を申告します。受け取りじゃありません。発生した時点です。
アフィリエイトとアドセンスの消費税について
ブログにアドセンスとアフィリエイトを導入している人であれば、毎月の収支を見ながらふと気づくことがありませんか?
「アフィリエイトの報酬に消費税が含まれてる」
仮にアフィリエイトからの報酬が500万円あったとすると、8%の消費税分を入れると540万円ももらうことになりますよね。
消費税の問題はけっこう深くて頭を悩ませる人も多いかもしれません。
結論から言うと課税売上が1000万円以上の場合は消費税の納税義務が発生しますが、それ以下は発生しません。
そして、アドセンスは海外からの売上になるので(法人がシンガポール)、消費税も発生しません。
年間広告収入が1000万円超えの場合は消費税も念頭に入れる必要があるので、該当する人は注意しましょう。おそらく、広告収入1000万円越えのブロガーはそんなにいないと思うので消費税はあまり気にしなくてよいと思います。
というか、広告収入が1000万円超の人は税理士さんに相談している人がほとんどだと思うのでここら辺の問題はクリアになっていると思いますが、念のため。
ブログの経費について
次に先ほど説明を後回しにしたブログの経費について紹介します。
経費とは、ざっくり言うとそのブログを運営するためにかかった必要経費を指します。
例えば、以下のようなものが該当します。
- ブログの独自ドメイン代
- はてなに支払ったPROの費用
- (WordPressの場合)サーバー代
- ブログ開設に伴い購入した書籍代(ノウハウ本、HTML/CSS/WordPressなど)
- ブログを運営するために購入したパソコン
- ブロガー同士のオフ会(交際費)
- フリーランスでシェアオフィスを借りている人はその事務所代
列挙するとキリがないのですが、一つの考え方としては
ブログから収益をあげるために投入した資金
と考えると分かりやすいと思います。
そして、ブログの収益からこの経費を差し引いた金額がブログの利益になります。
例えば、ブログからの収入が100万円あって、経費が10万円あったとします。
税金は差引後の90万円にかかってくるので、しっかり経費も計算して申請した方が税金は安く済みます。
100万円に税金かけられるよりも90万円に税金かけられた方が安く済みますよね?
その差は微々たるものですが、これが500万円の売上で経費が200万円であれば?
経費を何も申請しないよりも、経費を算入した方が税金が抑えられるのは一目瞭然ですよね。
よく会社の社長が高級車を買っていますが、これは車を社用車扱いにして経費で落としているわけです。経営者やフリーランスが何かと領収書を切りたがるのはこういった理由からです。
ブログで確定申告をする人も例外ではなく、普段から領収書を取るクセを付けておくことをおすすめします。
- ブログに関する書籍を書店で購入した(AmazonもOK)
- ブロガーのオフ会に参加した
- カフェで打ち合わせをした
- WordPressの有料テーマを購入した
ちなみにこの経費ですが、ネット上でこれは落とせる、これは落とせないと情報が溢れていますが、最終的に判断を下すのは税務署なのであまり鵜呑みにしない方がいいですよ。
税務署に突っ込まれて「これは、ゴニョゴニョ・・・」と説明できないような経費は算入しない方がいいです。
白色申告、青色申告ってなに?
ここまで確定申告が必要なブロガー、そしてブログの利益と経費について説明しました。
次は確定申告でよく聞く白色申告・青色申告についてブロガー目線で紹介します。
ざっくり白色申告と青色申告の違いを言うと、
白色申告
- 青色申告に比べて支払う税金が高くなる
- 手続きは青色申告に比べて簡単
青色申告
- 白色申告に比べて税金が安くなる
- 手続きは白色に比べると煩雑になる
- 事前に税務署に申告しないといけない
青色申告は個人事業主やフリーランスの方が使える申告制度で、事前に「次の確定申告は青色申告します!」と宣言して書類などをしっかり揃えます。
手続きは面倒になりますが、その分特別控除を受けることができるので納める税金が安くなるメリットがあります。
こちらのサイトでは簡単に利益と経費を入力して概算を知ることができるので、自分がどのくらいの税金を納めることになるのか確認してみることをおすすめします。
こうやって見ると青色申告の方が断然安くなりますね。
じゃあ、みんな青色申告を利用すればいいじゃんって話になりますが、事前に税務署に申請して承認を受けないといけません。(承認と言っても書類に必要事項を書いて提出するだけです)
しかも、この手続きは前年度にしておく必要があります。
つまり、2019年に青色申告の申請をしていない人は2020年の確定申告時点で青色申告を使うことはできません。
会社員で給与所得を得ながら副業としてブログ収入を得ているブロガーは、ほとんどが白色申告のケースに該当すると思います。
ブログ確定申告の流れ
ここからブログの確定申告の流れを説明していきます。
「確定申告って難しそう・・・」
最初は私もそう思っていました。でも、何らかの収益を上げているのならばその申告をして納めるべき税金を払わないといけません。これは任意ではなく義務です。
実際に確定申告はやってみると簡単ですよ。
税務署に行くだけで終わります。混雑具合にもよりますが、空いていれば書類を提出して完了。10分もかかりません。
書類の準備→税務署に行く→税金納める
この3ステップだけです。
書類の準備
まず確定申告用の書類を準備します。
この書類準備には3つの選択肢があると思います。
- 国税庁のHPからダウンロードする
- 税務署で直接もらう
- freee などの確定申告サービスを利用して作成する
どの選択肢にするかは本人次第ですが、初めて確定申告をする場合は直接税務署でもらって、そのまま書き方を教わりながら申告するという方法が分かりやすいと思います。
ブログの収支の流れは非常にシンプルなので、記入自体もすぐ終わりますよ。
事前に去年1年間でどの位の収入があったのか、どのくらいの支出(経費)があったのかを把握しておけば、その場で書いてすぐ終わります。
ひとまず、ブロガーの確定申告に必要な情報としては・・・
【収入欄】
- 収入の合計額
- どこの会社からいくら収入があるかの内訳(アドセンスやAmazon、A8など別々に計算)
【経費】
- 旅費交通費
- 事務所代(コワーキングスペースや自宅事務所など)
- 通信費(ネット代など)
- 接待交際費
- 広告宣伝費(あまりいないと思いますがリスティング広告をした人)
こういったものが代表的なものだと思います。
税務署に行く
事前に書類を準備したり、申告会場で直接書いてもどちらでも構いません。(直接書く時は事前に収支をしっかりメモして会場での記入がスムーズにいくように準備しておきましょう。)
ちなみに確定申告は郵送でも出来るのですが、今年初めて確定申告をするという人はその場で疑問を解決できるよう申告会場に出向くことをおすすめします。
郵送した書類に不備があれば修正申告をする羽目になるので、二度手間になりますしね。
なお、確定申告の会場は自治体によって変わりますので自治体のHPで調べます。
「市区町村名 確定申告」
などのキーワードで検索するとヒットします。
税金を収める
書類を無事に申請をすれば、その額に基づいた納税額が算出されます。
税務署が申告会場の場合、そのまま現金で納税できますし、後日クレジットカード口座引き落としも選択できます。
[手続名]クレジットカード納付の手続|納税証明書及び納税手続関係|国税庁
口座振替の場合は4月中旬ごろに引き落とされるので、支払いを先延ばしにしたい場合は口座振替を選択しても良いと思います。
確定申告をしないとどうなる?
確定申告をする必要があるのに確定申告をしないという選択肢はありません。
確定申告をしなければペナルティ(無申告加算税や延滞税)を課されますし、悪質な場合には5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方が科されます。
以前、税理士の人と話しをしていて印象的だったのが「税務署は2年間泳がす」という言葉。
「今年、無申告でお咎めなしだったぜ!」と喜んでいたら後で税務署からペナルティを食らわされたという話しはよくあるようなので、もう一度言います。
確定申告をする必要があるのに確定申告をしないという選択肢はありません。
コソコソと無申告でブログを運営しても面白くないですよね。
ブログで収入があるのに5年間無申告だったブロガーさんのお話し。
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おわりに
今年初めて確定申告に臨むブロガーさんも、最初は緊張すると思いますが意外とあっけなく終わりますよ。
期日ギリギリに申請に行くと混んでいることが多いので、できれば早い段階で申告に行くとスムーズに終わります。
事前に確定申告用の資料を用意したい人は確定申告用のサービスをおすすめします。
色々なサービスがありますが、私はfreee を利用しています。
前年度の収支を把握しながら、無料で申告書を作成できますよ。
スムーズに確定申告を行うポイントは毎月の締め日を決めておいて収入と支出(経費)をしっかり記録に残すこと。
こうすることで直前になってバタバタすることはありませんし、収入を可視化できるので収益化の戦略を立てやすいというメリットがあります。ぜひ活用してみてください。
ブロガーも無料で使える確定申告ソフト「freee(フリー)」